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王子様の正妃

王子様の正妃

王子様の正妃
著: 夜月桔梗
発行: イースト・プレス
シリーズ: 王子様の刻印 レーベル: アズ・ノベルズ
ジャンル:外国人 王子
イラスト:緒田涼歌

ミヤタ家の五人兄弟は、それぞれ天才的頭脳と技を併せ持つ怪盗たち。
ある日、四男の真紫はロンドンのホテルでいきなり民族衣装姿の超色男から求婚される。
なんと魔女のお告げでクシルナート国のディファトゥーラ王子のお妃に認定されてしまったらしい。男なのに……!?
双子の兄・真黄とともに王子の国を訪れた真紫は、期日までに二人を見分けろと課題を出すのだが……。
“王子様”シリーズ華麗なる第2弾。


「何をする!」
振り返ってディファトゥーラを睨みつける真紫を、ディファトゥーラは微笑みさえ浮かべながら追いつめ、腕の檻(おり)に真紫を捕えた。
「な、なんのつもりだ!」
信じられないという顔をして真紫が尋ねると、ディファトゥーラは恐ろしいほどの男の色気を漂わせて瞳を細めた。
「もう、これ以上我慢はしない」
「………」
それはどういうことだと尋ねることが怖くて、真紫は黙ったままディファトゥーラを見つめ返した。少しでも視線を逸らせば、負ける気がした。
「これほど忍耐強く紳士的に振る舞った俺を、褒めて欲しいぐらいだ」
「バカな…。これは契約結婚だぞ!」
「確かに、結婚は一種の契約だと言える」
「違う! おれたちの結婚は…単なる、形だけのもので……本当の結婚じゃない!」
「本当? 俺たちはこれ以上ないほど、れっきとした結婚式を挙げた。あとは名ではなくて実を得るだけだ」
真紫は初めて感じた恐ろしさとこんなハズでは…という焦燥に、頭が上手く働かないでいた。
「バカげている。誰が、よく知りもしない男と…関係を持ちたいなどと思うか」
「そうだ。残念なことに俺はまだ真紫のことをよく知らない。だから早く、我が妃となった君のすべてを知りたい」
チューリーの上から手首を掴まれ、その力の強さに真紫は顔を歪(ゆが)めた。
「は、離せ!」
すかさず足を繰り出して蹴りを入れる。警戒していなかったディファトゥーラは短く呻(うめ)いて身体を折った。この隙(すき)に、と背を向けたのがまずかったのか、思ったよりもダメージを受けていなかったディファトゥーラに真紫は後ろ抱きにされた。
「ディ…!」
抗議の声は後ろから顔を引き寄せられ、噛(か)みつくようなキスによって奪われた。
式を挙げた時には誓いのキスはなかった。だからこれが初めての…真紫とディファトゥーラのキスだった。

→「王子様の正妃」の続きをダウンロード

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