2ntブログ

このサイトについて

boyslover

管理人:boyslover
「ボーイズラブ~腐女子の庭」は、ボーイズラブ系コミック・小説・同人ソフトの紹介サイトです。
ボーイズラブ、やおい、同性愛などに興味のない方や嫌悪感を抱く方には、 閲覧をお薦め致しません。
※成人女性向けサイトです。
This website is for adult only.

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

RSSフィード








リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

甘い罪の熱情

甘い罪の熱情

甘い罪の熱情

著: 秋山みち花
発行: オークラ出版
レーベル: アクア文庫
ジャンル:ボーイズラブ小説>オレ様 兄弟

朝比奈伊純が祖父と暮らす広大な屋敷に、使用人として嶋村真人がやってくる。
傲岸不遜な真人の正体は、かつて愛人をつくって家を出た伊純の父の遺児、伊純にとっては異母兄だった。
真人の目的が祖父への復讐ではないか……怖れる伊純に、身体を差し出せば祖父に手は出さない、と、真人は取引を持ちかけた。
そして伊純にとって、甘く苦しい日々がはじまった。
異母兄弟で抱き合うことに罪を感じながらも、真人から与えられる快美に酔ってしまう伊純。
灼きつくされそうな熱情のなか、ふたりの運命は……。


「ここは子供の頃とちっとも変わらないな。花の香りがすごい。おれだってあの頃は純真だった。今まで見たこともないほどきれいで、お姫様みたいな子供がいて、びっくりした。友だちになって欲しいなんて高望みをしたせいで、こっぴどいしっぺ返しをくらったんだよな。こうやってお姫様の手を握ったら」
「あっ」
いきなり両方の手首をぎゅっとつかまれる。
「あの時みたいに、きたない手で触るなって、おれの手を振り払うか?」
「そんなこと……」
伊純をとらえたのは、真人への恐れではなく、なつかしさだった。
真人もあの時のことを覚えていた。伊純の真意は伝わらないままで……。
胸に迫るものがあって、伊純は両手をつかまれたままで凍りついたようになってしまう。
「伊純様に近よるなって、あの時は屋敷中の人間にすごい剣幕で怒られた。おまえの母親は特に最悪だったな。今のおまえとそっくり、高貴できれいな顔で、おれをばい菌でも見るような目つきでにらんでた」
そこまでは知らない。
真人があの時どんな思いをしたのか、伊純には知りようもないことだ。
なのに一方的に責められるのは理不尽だ。
伊純は湧き上がる怒りのままに吐きだした。
「わたしにどうしろって言うんだ? あなたを兄として認めろと? そんなこと急に言われても、できるわけがない」
「高潔な伊純様は怒るとよけいきれいになるな。さぁ、おれの手を振り払ってみろよ、あの時みたいに」
「この手を離せ!」
真人に煽られるように伊純は叫んだ。だが、望みは一言の元にはねつけられる。
「いやだね」
息をのんだ伊純の左手を、真人は笑いながら持ち上げた。
そしてゆっくり手首の内側に唇を近づけてくる。
脈を刻む柔らかい肌に、刻印を押すように口づけられた。
びくり、と思わぬ震えがきて、伊純は竦(すく)み上がった。
「な、何をする……は、離せっ」
夢中でつかまれた手を振り払おうとしたが、真人の力には敵(かな)わない。
勢いのついた伊純はバランスを崩し、大きな胸に倒れこむ。
次の瞬間、今度は唇が生暖かい感触で覆われた。
「ん……っ」
キスされている!
気づいたと同時、伊純は激しくもがいた。
するとほんの一瞬だけ、つかまれていた手が離される。
だが次には両腕ごときつく抱き竦められてしまった。
後ろにまわった真人の手で頭を引かれ、伊純は強引に上向かされる。
そして本格的にキスを強要された。
「……んふ……っ」
真人は唇を押しつけただけじゃなく、伊純の隙をついて舌まで潜りこませてくる。
いきなり口中を蹂躙されて、伊純は心底焦った。
男同士で、しかも兄弟で!
こんなに乱暴な扱いを受けたことは今まで一度も経験がない。
怒りと共に伊純は大きく身体をよじった。
けれど真人の腕は少しもゆるまず、さらにいいように唇を貪ってくる。
「……っ……ふっ」
逃げ惑う伊純の舌は真人のそれに絡め取られ、根元からしっかりと吸い上げられる。
真人のキスは思いの他甘かった。口中をくまなく探られると、かっと身体が熱くなる。
きつく抱きしめられて密着した胸で、狂ったように心臓が鳴った。
「んっ……は……」
唇が離されたと同時に、伊純は大きく喘いだ。新鮮な空気を求めて胸が何度も上下する。
真人はにやりと口元をゆるめていた。
濡れたような唇が目に入ったとたん、再び怒りが噴きだしてくる。
「何故、こんな……? し、信じられない!」
呼吸が乱れ、言葉がまともに続かない。日頃の自制心はすっかりどこかへ飛んでいた。
「おれを兄だと認めないなら、キスぐらいしたって平気だろう? それに気持ちよさそうにしてたぞ」
「ば、馬鹿な! そ、そんな……違う」

→無料サンプル版をダウンロードして続きを読む。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: